The
day 1
朝起きると曇り空で風が吹く気配は全くない。とりあえず、朝飯を食ってキャンプ内をウロウロする事に。ボ-ドを置いてあるラックの一番上にパドルボ-ドを発見したんで、たかといけっちが海に入っていった。最初はテイクオフに戸惑っていたが、なれてくると2人ともサイズは小さいながらもいい波に乗ってロングライドを楽しんでいた。
俺は風邪が完治していなかったので、見とくだけにしようと思っていたけど、午後からサイズが上がってきたんで9,2のロングボ-ドを借りて入水。一番アウトのデカいセットに標準を絞って波乗り。陸から見ているよりもサイズがあり、パワ-もあったんで思っていたより楽しかった。
The day 2
朝起きると昨日同じ曇り空… とりあえず朝飯食ってチャリで変化のない広大な砂漠を旅することに。
今日はサ-フポイントをチェックしながらかなり南まで走る。するとだいぶ先に村みたいな集落がみえたんでそこまで行ってみることに。そこはチャリで近付くほど雰囲気が怪しくなっていき、20軒くらいの家やトレイラ-があるものの、人の気配が全く感じられない漁村だった。しばらく村を探検していると、沖の方に船で漁をしてる人がこっちに向かってフルスロットルで向かっている気がしたのであわてて逃げるように村を後にした。
それからキャンプに戻り、午前はロングボ-ドで目の前のポイントでケビンも一緒に1ラウンド。相変わらず海でもテンションの超高い奴だ。波はセットで肩くらいあり板の上を移動しながらボトムタ-ンからリッピング!
ちゃんと決まったのは一回だけだけどロングでのリッピングは板がデカいだけにかなりいかつかった!
午後は外科医のぶちギレたジェフとチャリで五分のリ-フのポイントでショ-トで入る。
いいポイントがあるから行こうぜって誘ってくれたのはいいが、毎朝岩の向こうのアウタ-リ-フの激ヤバなところで乗ってる奴の平均基準が解らんのでかなりビビりながらついていったけど、そこのポイントは出る時こそ岩と岩の間から出ないと行けないが、いったん出てしまえば頭サイズのマシンブレイクがあった!しかもジェフと2人だけなんでピ-クから波乗りたい放題!!やっぱりショ-トの方が板も動くし、スピ-ド速いしテンションがあがる!
夜は蟹と鳥とアスパラガスとテキ-ラでお腹いっぱい! 普通、こういうところでは今日の波とかライディングの話とかすると思うけど下ネタオンリ-で夜が更けていった。
てかメキシコ最高☆
The day 3
今日も朝起きると曇り空で、朝飯のパンケ-キを食べてまったり。みんな昼寝したり本を読んだりカメラの手入れをしたりとそれぞれおもいおもいの過ごし方をしている。ここではみんなバケ-ションを楽しんでいるので誰もガツガツしていないのだ。
とりあえず目の前のポイントでサイズが少し上がってきたのでロングボ-ドでサ-フィン。セットは肩くらいまで上がりロングライド可能な波。それから昼飯を食って昼寝しているといつのまにか快晴に!
さらにサイズが上がっているような気がしたので今日もチャリで五分のポイントにいけっちとたかと行くことに。
今日はかなりクラシックなツインフィッシュのレプリカモデルの6,5のショ-トボ-ドを借りて入水。
かなりアウトから割れてくる波は最初なかなかタイミングがとれなかったけど、慣れてくるとピ-クから出て超スピ-ディロングライド!
後からユウポンもきてみんなでマシンブレイクの頭オ-バ-の波を乗りまくり!しかも日本ではなかなか味わうことの出来ない距離を走れるため、1人が波に乗ってくと帰ってくるのに時間がかかるのでポイントは常にガラガラ。あまりにも波がいいんで太陽が向こうの山にかかってあたりが金色にそまりだす頃まで夢中でみんなで乗り倒した。
The day 4
今日は朝から快晴! いつものポイントをチャリでチェックしに行き、風が吹いてきそうなんで早めに目の前のポイントでサ-フィンすることに。昨日から使い始めたツインフィッシュのショ-トボ-ドで2時間ほど入り、風が入ってきたので海から上がってウィンドのセッティングをし始める。
このツア-のみんなが3日間ウィンド出来てないので、みんなかなりハイテンション!
まだ吹き上がってないのにジェフが我慢できずに出てみるみるうちにとなりのポイントまで流されてケビンがバンで助けに行っていた!
とりあえず5.8で出たけどすぐにオ-バ-。5.2に張り替えたけど、それもまたオ-バ-になったんで、昼飯をはさんで4.0+ミストラルBEASTの67Lでることに。
波は最高で延々続くレギュラ-ブレイク。当てても当てても続くんで途中で膝がガクガクになり、もうええわって本気で思うような波。ジェフは巧くてイスラエル人もかなり巧かった。さんざん乗り倒して晩メシのときはみんなで今日のコンディションについて簡単な英語を駆使して喋りまくり。野口プロを知ってる外人も多くて、ここで強烈なル-プをしてたとかいろいろ教えてくれた。
それにしても、ノルウェ-からきた地質調査隊が最後の夜なんでかなりハイテンション♪そのなかに1人日本人の方もおられて、お互いへんぴなところで言葉の通じ合う人にあったことで意気投合し、異業種交流会みたいになっていた。
彼らの話を聞くと、カリフォルニア半島は恐竜が住んでいた頃は海底にあったらしい。
今日は満月が強烈に明るい一日やった。
The day 5
今日も朝から快晴! 朝飯くったり、なんやかんやしてたら、すぐに吹き出し、昨日よりオフがかっていたが、強烈な風。とりあえず3.7で乗る。かなりオ-バ-やったけどフランス人のオリバ-とジェフと俺しか海にいないんで波はほとんど取りたい放題!
あまりにもきつくなってきたんで、一旦上がって夕方再度入水。
サイズは最小の3.5。日本でも使ったことのないサイズ。波もでかくなってて、いかつい頭オ-バ-の波に乗ったけどビビってすぐにワイプアウト。。。それを陸で見ていたジェフが本日のbiggestな波に乗ったけど、7回強烈なセットが頭に降ってきてたぞって教えてくれた!
いや、ジェフ、ごっつい笑顔で言うけどマジで死ぬかと思っててんぞ!
ライフラインの来ていないバハでは、1日に9L温水の入ったパックが与えられる。その温水で体を洗った後の心地いい疲労感の残った夕方、夕食前の前菜タイムでは、枝豆を作ってくれて、世界中のやつらが枝豆も食いながらビ-ルやテキ-ラを飲んでるのが笑えた。最初よりはみんなかなり仲良くなっていて、今日のお前のバックル-プはいかつかったとか、みんなで集合写真を取ったりした。
食後は「チ-ムアメリカ」とかいうかなりブラックな映画を観て、そのあとは満月のなか、月明かりに照らされた波とゴアトランスとテキ-ラと、行ったことはないが多分イビサってこんな感じなんかな?って思った。
ほんとにアメリカ人って楽しむことに命をかけててめちゃ楽しい。プンタ
サン カルロス、マジで来て良かった!
The day 6
今日も朝から快晴で風は昨日より落ち着いている。今日は最後なんで4.2でチリボウルまで一気に下る。そこはかなりきれいな頭オ-バ-のいい波が割れてたが、くそくそオ-バ-になってきたんで撤収。。。午後からはさらに上がってきて3.7オ-バ-。。。
そんななか、誰も出ていない海に菊ちゃんだけが、ひとりバリバリ乗っていてさすがに林崎や浜の宮で流されて修羅場をくぐりぬけてきたヤツは気合いというか根性が違うと思った。見てても安心できるし、由良川にもしょっちゅう練習しにいってるみたいやしここ数年で目覚しいレベルアップだ。
夕方風が少し落ち着いて、波もサイズアップしてきたんで再び出たけどバックル-プで板の上に足から落ちて捻挫して終了。骨折れたかと思った。。。
それからシャワ-を浴びてまったりしているとたかが慌てて俺の名前を叫びながら戻ってきた。話を聴くとユウポンが記憶喪失になって肩も上がらずに岬の手前の玉石のところに座って動かないと言うことだったんで、クラ-クとジェフとたかとでバンに乗ってレスキュ-に。本人に話を聴くとデカイ波に巻かれてからの記憶がなくて、なんか夢をみながら気付いたら浜に座っていたとのこと。ヘルメットは真ん中から割れていたんで、デカ波に巻かれたときに海底の岩で頭をぶつけて記憶をなくしたまま、奇跡的に浜に打ち上げられたんやろう。。。
たかが気付かんかったら大事故になっていたと思うし本当に不幸中の幸いだった。多分ヘルメットをかぶっていなかったら、脳天をかちわって今頃アザラシの餌さになっていたと思うと誘った者として寒気がしたし、本当に無事で良かった。 |